遠友だより
第162号 2012年1月11日
3年 国語 私の願う日本国憲法(2)
S.Mさん
基本的人権の尊重、平和主義、国民主権等国語と社会科で勉強したばかりです。今日の課題は少し無理ですが思うがままに書きます。
現在は女性も国会で堂々と発言し、又私達もテレビ中継を見、聞き、自分勝手な批判もしています。国際関係は上手に書けませんが、国内には災難、事故、拉致、沖縄、ダム、その他どれも解決には程遠い問題ばかりです。何を解決するにも資金・資源もなく、度々変わる大臣方も大変なようです。
が、何とか切り抜けて、豊かな日本、安心して暮らせる日本になって行く事を願うばかりです。国会での各党派の野次。これでは議事進行になっていないではありませんか。胸のバッチを意識して、日本人民の為、将来の幸せとなる道を開いて行ってください。生意気な言葉ですが、私達も何かにつけて頑張っています。
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A.Mさん
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われわれとわれらの子孫のために」がんばっていると思いますが、私が今一番願う事は、福祉の充実です。福祉が行き届いていると、若い人は安心して子どもを生み育てられるし、高齢者だって老後の心配がなければ前向きに生きられます。
もう一つの願いは雇用問題です。「65歳雇用義務」。若い人の働く場がなくなります。又、大手企業は人件費の安い海外へ工場を移します。
生まれてすぐ何百万と借金を背負う、我ら。「日本国民は国家の名誉にかけ、全力をあげて理想と目的を達成する事」を願う。
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T.Hさん
“われらの国家、わたしたちの子孫のために”という言葉が気に入りました。自由は大切です。日本国民は戦争をしないようにしましょう。
できれば総理大臣がコロコロかわらないようにしたいものです。それと国民の幸福を政府の方達はどう考えているのでしょうか。国民の期待している景気の回復や、仕事のない人達にも働く場所があり、みんなが幸せに安定した生活ができるように、また若い時代苦労して今の日本を築き上げた年寄りも、心配の無い老後を過ごせるようにと思っています。子ども手当等安心して子どもを産み、育てていけるような日本にしてください。
私には憲法というむずかしい言葉はあまり分りませんが、ただ世界の平和、戦争はするべきではない、政治と金ではなく国のため、世界にほこる日本人になるためが、日本の憲法だと思います。
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K.Mさん
平和を愛し永遠に戦争のない国家。
テロ・暴動のない全世界の平和な国家。
将来のある子ども達を守る国家。
私はわからないまま書いてみたものの、憲法だけでなく難しくて、書くのに困りました。日本国憲法にも「三つの基本」があり、最高法規としての憲法の他にも、様々な「法律六法」とかが沢山あるのだけはわかりました。
今年は春からいろいろあり、日本が沈没するのではないかと心配しました。これからは憲法が謳っているような明るい世の中になってほしいと願っています。
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F.Nさん
初めて憲法前文を読む機会に出会って、読みながらなかなか難しく、何度も読み返し、読み返して、単語は辞典を引き、その意味を考えこなせるようになりました。どの言葉もはずすことが出来ないすばらしい文面に感動して、私共のこれからの生きる柱となり、日本人に生まれた喜びと誇りをもてるように思いました。
この憲法の授業がなければ、この文章のすばらしさにふれる事もなく人生を終えたと思い、出会えたことに感謝しております。若い人々にも、これから日本を背負っていくのですからぜひこの憲法にふれる機会をつくってほしいと願います。
この憲法を守り、日本だけでなく、世界の国々と手をつなぎ平和が守られる事が一番と思います。
憲法の原文がむずかしく書かれているからこそ、何度も読み返してその内容の立派さに気づかされたと思いました。
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Y.Mさん
これまで私は、国語と社会の二教科でこの日本国憲法を学んできました。
国語で学んだ日本国憲法の文章はとても難しく、ただ読んだだけでは何を意味しているかわかりませんでした。
辞書を引いて、やっと解読することができましたが、さて、この現代社会で、この憲法はきちんと成立しているのだろうか?と考えてしましました。
正当な選挙によって選ばれた国会議員は、国民である我々に福利をもたらすどころか、税の引上げなど国民を苦しめるばかりです。街には非正規労働者が溢れ、雇用さえされない人は、若くして路上に生活者になります。
格差社会と呼ばれる今の状況は、東日本大震災の被災地にもありました。一人暮らしの人に与えられる仮設住宅のスペースは、たったの四畳半です。備えつけられた家財道具以外は何も入りません。
また、仮設住宅の建設を請け負った業者によって立て方が違うため、一方は単なるプレハブ小屋、もう一方はベランダ付きのしっかりした仮設住宅だったりします。
このような現実を目のあたりにすると、どこに国民の主権や権威があるのかと思います。どこに平等があるのかと叫びたくなります。
私たちが憲法について、理想を口にすることや願いことは簡単なことです。でも、それを行動に移すことは、とても難しいことです。どうしたら理想的な社会を作り上げられるのか、わからないことが多すぎます。
しかし私は、被災地支援に行った経験から、難しい現実にあっても、それでもなお、この日本国憲法に今の社会が近づくには、自分は何をしたらいいのか。そのことを真剣に考え、一歩でも、いえ、半歩でも行動して行きたいと思っています。
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