行政への要望
2007
年1月29日
札幌市長上田文雄 様
札幌遠友塾自主夜間中学
代表 工藤 慶一
要望書
昨年の
春には、
当自主夜間中学の
授業継続の為に、
札幌市民会館の
代替施設として「
札幌市教育文化会館」を
斡旋していただき、
誠にありがとうございました。
集う
受講生とスタッフ一同、
安堵の
気持で
一杯になりました。
その後、「
学校の
教室を
使わせていただきたい」というお
願につき、
札幌市教育委員会と話合いを続てまいりましたが、
結論を
見るに
至っておりません。
また、全国夜間中学校研究会が、2003
年より
日本弁護士連合会人権擁護委員会に
訴えていた
人権救済の
申し立てが
受け入れられ、
昨年8
月
10日に「
学齢期に
修学することのできなかった
人々の
教育を
受ける
権利の
保障に
関する
意見書」が
日弁連より
政府に
提出されました。
これらの実情をふまえ、
新たなお
願をさせていただきたいのです。それは
意見書の
趣旨に
述べられている「いわゆる
自主夜間中学等などを
運営する
民間グループに
対する
様々な
援助(
施設の
提供、
財政的支援等)など、
義務教育を
受ける
機会を
実質的に
保障する
施策を
推進すること。」に
関するものです。
- 学校の
教室を
使わせていただきたい。
戦争や
病気などで
学べなかった
人達は
他に
学ぶ
場がなく、
現在も
変らず
当
自主夜間中学への
入学申込が続いています。新たに厚別区に
多数在住する
残留孤児とその
家族・
不登校の子供たち・
新渡日の
人々などの
申し
込みが
増えてきました。こうした
変化に対する
有効な
手立として、
日本語教室など、
教室の
増設が
避けられない
段階に
来ています。しかし、
他の
民間団体と
競合する
公共施設では
中々場所の確保が困難です。この為に、教材の
拡充と
置き
場所問題の
解決を
含め、
学校の
教室を
使わせていただきたいのです。
- 教育文化会館の
使用料の
減免をお
願いしたい。
札幌市民会館の
年間70
万円の
教室使用料に
対し、
札幌市教育文化会館では110
万円になり、
教室増設はこの
点からも
困難です。
公立校が
札幌市
教育文化会館を
使用する
際の
半額減免措置を
遠友塾にも
適用していただけないでしょうか。
お忙しい
中、
心苦しいのですが、
上記二点につき、2
月末日までのご
回答をいただければ
幸いです。
尚、
日弁連「
意見書」に
記載される
他の
諸意見については、
今後の
課題になると
考えています。
以上、よろしくお
願い
申し
上げます。