遠友だより
第137号 2008年10月29日
向陵中学校、資生館小学校の皆さんへ
感謝のことば 2年生
念願叶っての教室での授業を受けて、まずは私達を受け入れてくださいました各学校に感謝いたします。そして、ここに至るまでの工藤代表はじめ諸先生方スタッフその他の皆々様のご尽力に心よりお礼申し上げます。暑い中を本当にお疲れさまでした。
なつかしいチョークの感触、そこかしこの展示物の数々、すべてが昔に返らせてくれました。今ここに学べることの幸せを感じながら、教室での授業が続けられる日が一日も早く来ることを願っております。
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先日四時間中学校の教室で勉強させていただきました。理科の疑問、重さの実験でしたが、珍しい機能のものばかりでした。今の子供達はとても幸せなんだと一瞬思いました。私達は毎年高い会場費(教室代)を払って勉強しています。またボランティアの先生方には本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
私達夜間中学ですから電気代ぐらいは払ってもしかたがないと思いますが、どうか中学校を貸してください。会場費を免除してください。終わりになりましたけれども、教育委員会の皆々様方へ。
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私は、まだ不登校という呼び方が一般的でなかった頃、登校拒否となりました。そのころのさまざまな体験が元で、私は教師へ不信を深め、学校に強い恐怖と嫌悪を抱き、それをぬぐえないまま、今まで来ました。
六年、母校以外の学校にも近づけないほどでした。ですがあの日、意を決して行ってみた所、学校は私になつかしさしか与えませんでした。
母校に対して思う所はさまざまにありますが、やっと私はあの過去を思い出の一つにできたような気がします。もはやあり得なかったはずのこの機会を与えてくださったことに深く感謝申し上げます。心からありがとうございました。
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ありがとうございました。
本当の中学校の教室って、こんなにすばらしい所なのだと実感いたしました。実は小生、満州国吉林中学校に昭和二十年に入学、同年八月十五日終戦のため学校廃校になり、母親が満州病院の看護婦をした関係で、医者やエンジニアなどとも日本に帰ることが許されず、二十三年にやっと帰る事ができました。お金がないために学校にも行けず、二十六年に警察予備隊に入り、独自で勉強してきたつもりですが、まだまだ足りない部分が多く、またチャンスがあれば何回でもぜひお願いしたいと思います。
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大きな黒板そして机、椅子懐かしい…匂いで胸が熱くキューとした。貧しい子供の頃を思い出した。今の中学生は、設備が整って自由に勉強できて幸せだなァーと思った。私は、今はとっても幸せです。六十歳になってから遠友塾と出会い、学ぶ事ができて人生の目標ができました。勉強は生涯学習と思い、焦らず頑張っていこうと思います。
遠友塾では理科の科目がなかったが、向陵中学校の教室で初めて理科で実験して楽しかったです。また資生館小学校では、皆で昼食を食べて親睦ができて本当によかったです。向陵中学校と資生館小学校の諸先生方ありがとうございました。遠友塾の先生、スタッフの皆様ありがとうございました。
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教室での勉強、二回でしたが遠くにいる孫達も、このような教室で学んでいるかと思い、胸がいっぱいになりました。また教室で勉強できれば嬉しく思います。
※遠友だより、第135号、第136号は「学校教室の試行使用」を行ったさいの受講生の「お礼の言葉」と、試行使用に先立って向陵中学校一年生が遠友塾の取り組みについて授業で行った感想文などを掲載しました。その内容はこのホームページ「学校教室の試行使用」に掲載しております。
10月5日 遠足
1年 テッシー
10月5日の日曜日、遠足の行事で30年降りの植物園見学、私の子供達が保育園児の時に一度入園したきりで、遙かに遠い昔の思い出が蘇りました。懐かしくもあり嬉しさもあり、色々な事が込み上げてきました。まるでタイムマシーンで戻ったようで仰天しました。天気も秋晴れ、新しい思い出作りができた事が大変嬉しくて楽しくて、来年より毎月何か行事があればなーと思ったのは私だけだろうか?
樹木が大きく育ってましたし、首が痛くなるほど見上げる高さになっていました。行く年数と共に月日の流れの早さに、自分自身もそれだけ年をとったんだなー、老いたんだなと、秋だけに「しゅん」としてしまいました。帰宅する車の中で、自問自答もし、反省もさせられる一日の出来事でした。
私自身欠点が多々ありますが、意外とナイーブでシャイで、頭はノーナイデーですが改めて自分の心に誓いあいました。命ある限り中学生として登下校しよう一日も休まずに、子供の頃九年間小中学校と休んだことがなく元気に通学し、小中と皆勤賞を貰いました。小学校は半里位、中学校は一里半位歩いたり走ったりしながら、雨の日、台風の日、大雪の日、しばれた日も…。後二年五ヶ月で晴れて卒業、何もなく無事にできたら、いや必ずするぞ、してみせるぞ。その日を迎える事が塾長始め、スタッフの皆々様への恩返しだから。自分の宝になるから。マブダチのこーちゃん共々。
今一度塾長始めスタッフの皆々様朝早くから寒い中お疲れ様でした。楽しい一日をありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。皆々様どうかご健勝で、二年五ヶ月後を見送ってください。今の願いを申し上げ結びます。
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