遠友だより
第150号 2010年4月28日
定期演奏会を聞いて
(旧3年) Y.Mさん
向陵中学校吹奏楽部の子供達
。8
月吹奏楽コンクール札幌地区大会、B編成金賞。9月北海道吹奏楽コンクール金賞というすばらしい賞をもらったこと。おめでとうございます。
11月1日、曇りのち雨。第16回定期とのことでしたが、私も遠友塾の第一回目の卒業が、16期生。あっ、同じ数字と思ったらうれしくなりました。
初めて入った運動場、広いなー。前の飾り付け、はなやかなできれい。圧倒される。司会者の紹介で、音楽が始まる。第一部76トロンボーン。「大阪俗謡による幻想曲」吹奏楽のための第一組曲。なじみのない曲ですが心に伝わる感じです。
第二部「笑点」「JUMPジャパニーズグラフティー」「時代劇絵巻」。この曲は私も知っているものがあって楽しかったです。演奏者も衣替え、楽器を吹きながら華麗に動く、その動きがリズミカルで楽しかった。「ウエストサイド」の音楽のところは、前に出て踊ってかわいかったです。「愛は誰の手に」「トランペット吹きの子守歌」「サウンドオブミュージックメドレー」「天地人」どの曲もテレビや映画でなじみのある曲ばかりなので、聞いてあきないないものばかりでした。
子供達は、どんなに練習したことでしょう?つらい日、泣きたい日、いやになった日、いっぱいあって今日という一日があるんだね。皆さんに、ありがとう。感動しました。又、楽しみにしているね!
浜坂裕樹さんのトランペットのことで、ちょっと書きたくなりました。
プロの人のトランペットは始めて、目の前で聞いて、感動・感動のふた文字です。なんと、すみきった、きれいな音。虹の中に入ってあそんでいるような。心も体もスーと、とけこんでいくようなさっかく。すてきな気持ちになりました。ありがとうございます。
お母さん達が、子供達のために手作りした小物、オモチャ、マフラー、髪飾りなど。私はお人形とマフラーとオモチャを買いました。マフラーは白で、フワフワであたたかいので、その場で首に巻きました。オモチャは孫に持っていくと、とても喜んで、さっそくカバンに着けていました。マフラーはあったかいね。気持ちいいね。
今日一日、ごくろうさんでした。しあわせいっぱい。でも外は雨。今日一日楽しかったよ。
ありがとうございます。
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入学式
(旧1年) N.Mさん
私は新聞で遠友塾を知り、さっそく電話で申し込みました。でも入学できるかどうか心配でした。入学の案内の用紙が届いた時は、とても嬉しかったです。
入学式の時は緊張し、50年ぶりの入学式です。体中がふるえて止まりませんでした。それも向陵中学校の校舎に登校するわけです。なんと初々しい事でしょう。自己紹介の時も、自分の番がくるまではドキドキし、上がってしまい自分が何を言っているのか分かりませんでした。
週一回の勉強は楽しく、先生方の熱心な御指導、本当にありがとうございます。できれば週二回でも良いと思われるのですが・・・。大変すみません。私の夢です。
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ありがとう
(旧2年) M.Sさん
今、自分に何が出来るのだろか。手を、肩を、耳をかたむけ話を聞く。まだある、考える。
今までは、おおくの「人の力」を借りながらここまで来た。ありがとうと心で言いながら。これからは、これからは、思うがまよう。その時が来たら恩返しをしたい。それまではありがとうで、ありがとうございましたで生く。ありがとうで。
ぼたん雪 風とたわむれ
舞い上がる
下から上に 又 舞い上がる
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青春時代のひとこま
(旧2年) T.Aさん
今から50余年前(1945年頃)の話です。私は、青春時代を芦別市上芦別で過ごしました。勤め先も上芦別です。
ある日札幌に出張になりました。日帰りですしたが、私には行けるだけで、嬉しくて「ラッキー」と胸がおどりました。切符は往復で買い、これで「オッケー」。これでお金を全部使っても安心!帰りの切符だけあれば。
お金はきれいに使い、本当に切符だけ持って帰りの汽車に乗り、まず安心と車窓を眺めたり、本を読んだりしていました。上芦別着最終の汽車のつもり。岩見沢に着き、本に夢中の私は車内放送を聞いていませんでした。
ふと気がつくと、景色が反対に飛んで行くので「この汽車はどこへ行くのですか」と聞きましたら、「次は志文ですよ」と言われて「びっくり」。岩見沢で前後が切り離され、前は芦別方面、後ろは反対方面と言うことです。夕暮れになり、志文駅に着き、三人ほどお客さんが降りました。
私は改札口を出る前に、駅員の人に「志文に質屋はありますか」と聞きました。「ないと思うよ、どうしたの」と聞かれ、汽車に誤って乗り芦別方面と思いこみ、志文に来たことを話しました。お金が1円もないので、時計を質に入れてと、話しました。
そうしたら駅長さんが出て来て「あの機関車が岩見沢に行くので、乗って行きなさい」と言ってくださいました。客車でも貨物車でもない機関車です。(運転士二人が乗り、私と三人。石炭をくべる時顔が黒くなるので、釜を開けたらハンカチで顔をかくすように注意がありました。)
岩見沢の駅が見える所で「機関車だけではホームに入れないので、今ホームに止まっている汽車が芦別方面に行く最終なので、ここから走って行きなさい」と言われ、私はお礼を言って百メートルぐらいの先に止まっている汽車に向かって、線路の上を夢中で走りました。
そして無事、汽車に乗り込みました。日本中で女が機関車に乗ったのは、私一人だと思います。現在では考えられない、古き良き時代の我が青春のひとこまです。
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生きてきた「道程」
(旧3年) N.Mさん
民生委員・児童委員として、一人暮らしのお年寄りと向き合うとき、いつも思うことがあります。それはその方が生きてきた道程がみな同じではないということです。
それぞれの歴史を紐解くことは難しいのですが、懸命に生きてこられたであろうその方だけの個の歴史に真剣に向き合い、寄り添う努力をしなければといつも心掛けています。
そして、今日が昨日と同じことの繰り返しだけにはならないよう、私は一人暮らし方がたに、少しずつ新鮮な風を送り込んであげたい。そして語り合い、分かり合いと思っています。
そのように寄り添いながら、人生の先輩として尊敬をし、また労りの心を持ってすれば、信頼関係を築くことは可能です。笑いの絶えない時間を共有することができます。私もいつか同じ道を歩むのだからと、待っていててくださる方がたのところへ向かう毎日です。
春暁にすこしの時差あり媼かな
この句は自分を詠んだ一句です。3年間ありがとうございました。
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春
(仙人より)
あのな 春のぬくもりって
どんなかな! と きかれたら
土の中 ゆげがでていたな
花の芽が くすぐったいと
体をゆすっていてな
鳥達は自分の好きな虫見つけてな
魚達は そのあたたかさに
おどりをおどってな
木々達は 大きくなるぞと
カンセイをあげててな
人間達は 寒さにたえたことを
喜び歌ってな
春のぬくもりは
人の心を豊かにする
まほうの季節なんじゃ
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