全国夜間中学校研究大会
第57回 全国夜間中学校研究大会参加報告
2013年度
全国夜間中学校研究大会に参加して
札幌遠友塾受講生2年 四戸尹子
今回奈良県天理市で行われた全国夜中研大会に出席させていただきました。行く前は、この夏に札幌であった全道大会の大型の催し物かと思っていましたが、少しちがいました。それは公立の中学校の中に公立の夜間中学があったり、さまざまですが、どこも今日の夜間中学でみんなが「学びたい」との思いをかなえられるまでは、それを立ち上げてこられた方々のこれまでのご苦労がよくわかりました。札幌遠友塾も同様だったことでしょうが、今の私たち塾生は日々穏やかに学べることがあたり前みたいに通っておりましたが、中国等から日本に来られてたいへんな中、なお、一生懸命に夜中に通って勉強してる方々には本当に心を打たれました。
そして初日の夜は、奈良の地元の人も昔からあると知られている「うどん中学」といわれる春日中学へ行きました。授業を少し見学した後、生徒さん(私たち同様のお姉さん)方がつくって下さったうどんは「きつねうどん」で浅漬けのキムチを入れて食べます。このキムチも、この日のため生徒のお姉さんが漬けてくださったそうです。こんなおいしい「うどん」は始めてでした。ごちそうになりながら前のほうに並んだ春日中のお兄さん、お姉さんたちの合唱がはじまりました。曲は被災地発信ソング「未来への扉」です。上手な手話付きでステキな曲で心身ともに暖まり、これぞほんとうの「お・も・て・な・し」と感動いたしました。ありがとうございました。
私は函館の知人がちょうど天理に行っていましたので、初日午後の大会におさそいしました。彼は天理高校・大学と十年近く天理にいたけど、天理北中学校に夜間中学があることは知りませんでした。半日の見学でしたが、函館刑務所の教戒師なども勤める彼にとっては、本当によい勉強になりましたと喜んでくださいました。
次の大会は60回という節目の大会を東京で行うそうですが、私は卒業しておりますが、いけたら見学したいと思っております。
最後に私は、向陵中学の中にある遠友塾の二年生の一人と思っていましたが、全国北九州までも「学びたい」という人達の思いの意図はつながっているのだということを感じて、感動してまいりました。
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