札幌遠友塾自主夜間中学 20年の集い
生活体験発表
後藤 勇 さん(釧路くるかい 学習者)
みなさん、おばんでございます。遠友塾20周年記念おめでとうございます。
私がこの釧路の「くるかい」で学ぶきっかけになったのは、早い話が、字が読めない。そして、今の流行り言葉で言えば「読めない(KY)」という意味もあって、学ぶことになったんですけれど、幼いころ、字が読めないもんだから、何やるんでも、ひとつ行動とるんでも、いろいろ話せば長くなるんですけれど、いろいろ問題がありました。そしてやはり、いじめもありました。そしていろんな言えないこともありました。
でも釧路の「くるかい」で学ぶようになって、まだ1年も経ってないですが、まだ今年の5月からかな、始まったのが。そこで今、一生懸命今2年生の勉強してるんですけれど、すこしずつ1日1時間ずつでもいいから、勉強してるんですけれど、なかなか覚えられません。すぐ、なんていうのか、ひとつひとつ文字書いていくんですけど、なかなか進みません、前に。釧路の場合は、ボランティアの先生が一対一でついていろいろ教えてくれるんですけれど、それもいろいろ問題あるんですよね、この間はこの先生だったけど、今回はまたこの先生。先生によってやりたいことが全然伝わんないのか、自分の伝え方が下手なのか、なかなか思うように行かないんですよ。なんとか先生とうまくやろうと思うんですけれど、なかなかうまくいかないんですよ。これどういう具合に説明していいもんか、ちょっと僕にもわかんないんですけれど、口で言っていいものなのか、ちょっとそのへんが難しいところなんですけれど・・・。
いろいろむずかしいなあ、と思いながら今小学校2年生、3年生の国語を一生懸命一つ一つ書いています。とにかく、まず書くことが一番先決なので、書いて字を覚えて、それでなければ数学にもいけないし、問題集も読めないだろうし、ましてほかの教科もすすめないだろうし、とにかくまず読むことから一生懸命今やってます。やってるつもりなんですけれど、なかなか覚えられません。それが正直な気持ちなんですけど。
それともう話変わりますけれど、釧路の「くるかい」が来年の春で、1年になるんですけれど、会場がなかなか決まらなくて、いまだに来年の会場が決まってない、どこでしたらいいものか、また我々もこのまんま学んでいけるのか、まあ大丈夫だとは思いますが、そういうことがいろいろありまして、なかなかスタッフとうまく話もできてるんだかできてないのか、この間ちらっとも話したんですけれど、「後藤さん、どういうところが一番、何か気付いたことありますか」と言うので、「気付いたところと言えば、先生がしょっちゅう変わって、とにかく自分のやりたいことが全然違うんですよね。そして自分の思っていることまるっきり、なにか正反対のことが伝わっちゃって、なかなかうまくいかない。だから先生方にもよるんだけれど、札幌あたりから今話聞いたらずいぶん、みなさん大がかりでやってるなあと思いながら、話しを聞いてた。釧路のやり方がいいのか、札幌のやり方がいいのか、僕にはちょっとわからないですけど、やっぱり僕にしてみたら一対一でやって、自分の希望する教育というか、そういう教科を受けたいな、釧路でやっているのが一番いいなあと思って聞いていました。自分では、みなさんいろいろあるだろうと思います。私は釧路でやっているのが一番いいのかな、自分にとっては一番覚えやすいし、その中に入りやすいし。
そういうことで釧路の場合は卒業というのはないですから、一応1年経ったら修了証明書みたいなものをもらえる話をしてましたけれど。これも来年の春になってみなきゃ分からないですけれど、一応それまで何枚もらえるか、また今の2年生から小学校の5年生くらい行けるものなのか。これから挑戦したいと思います。
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