遠友塾代表挨拶
2022年4月
札幌遠友塾自主夜間中学
代表 黒澤 晴一
学ぶ事が生きることの証と喜びになる
「札幌遠友塾自主夜間中学」(以下札幌遠友塾)は、1990年に設立されたボランティア団体です。様々な理由(戦争、貧困、差別、不登校、義務教育対象外:日本に定住する外国人等)で義務教育や基礎教育を十分に受けることが出来なかった方々に学びを提供したいとする自主夜間中学です。「学ぶ事が生きることの証と喜びとなる」を念頭に置き、日々活動しております。
札幌遠友塾は、札幌市教育委員会と札幌市立向陵中学校の大きなご支援により、教室を借用させて頂き、毎週水曜日の夜間に授業を実施しております。しかしコロナ禍により、感染の予防と安心、安全のために使用を控え、現在は札幌市教育文化会館をおもな会場としています。
受講生さんの中には、ほとんど中学校に登校していなかった方々もおり、実際の中学校の校舎の教室で、黒板を前にして座席に着くだけで感激する方もおります。コロナ禍がおさまり、一日でも早く向陵中学校で授業ができる日を心待ちにしております。
札幌遠友塾、そして「北海道に夜間中学をつくる会」等の「北海道に公立の夜間中学設置」への長年の活動が実を結び、2022年4月北海道初の公立の夜間中学「札幌市立星友館中学校」が開校しました。とても喜ばしい出来事でした。今後も星友館中学校を応援し連携しながら、札幌遠友塾は公立夜間中学に通うことができない人々を対象に、自主夜間中学として歩んでいきます。