
遠友塾代表挨拶
2025年12月
札幌遠友塾自主夜間中学
代表 黒澤 晴一
学ぶ事が生きることの証と喜びになる
「札幌遠友塾自主夜間中学」(以下札幌遠友塾)は、1990年に設立されたボランティア団体です。様々な理由(戦争、貧困、差別、不登校、日本に定住する外国人等)で義務教育や基礎教育を十分に受けることが出来なかった方々に学びを提供したいとする自主夜間中学です。「学ぶ事が生きることの証と喜びとなる」を念頭に置き、日々活動しております。
例年約60名余りの受講生の方々が学んでおります。
札幌遠友塾は、札幌市教育委員会と札幌市立向陵中学校の大きなご支援により、教室を借用させて頂き、毎週水曜日の夜間に授業を実施しております。また、富士フイルムBIジャパン株式会社様にも大きなご支援(コピー印刷の無償提供等)を頂いております。
受講生さんの中には、ほとんど中学校に登校していなかった方々や外国の方もおります。実際の中学校の校舎の教室で、黒板を前にして座席に着くだけで感激する方もおります。
一方、札幌遠友塾、そして「北海道に夜間中学をつくる会」等による「北海道に公立の夜間中学設置」への長年の活動が実を結び、2022年4月北海道初の公立の夜間中学「札幌市立星友館中学校」が開校しました。とても喜ばしい出来事でした。今後も星友館中学校を応援し連携しながら、公立と自主とが共存し、「共に学び、共に生きる」を心に刻み、歩んでいます。