
第29回卒業式、第31回修了式
日時:2022年3月16日(水曜日)18時から
場所:札幌市教育文化会館 小ホール
3年ぶりの卒業式・修了式が無事終わりました
一昨年度は、卒業の準備は整っていたのに、コロナウイルスのまん延で式を開催することが出来ず、卒業証書は郵送、という寂しい結果になりました。
昨年度は、ある受講生が「コロナウイルスで二学期まで休校となり、3年生の自覚がないまま卒業するのでしょうか!」と文集に書くほど満足に授業が出来ず、もう1年間3年の学習を続け、今年度、やっと卒業にこぎ着けました。
念願の卒業式。会場は、教育文化会館小ホールで、卒業生はステージ上に並びました。今までにない緊張感です。名前を呼ばれて皆元気な返事、卒業証書を受け取り、受講生・スタッフが座っているフロアーに向かって、一言スピーチ。ところが、誰もが「一言」で終わらず力作揃い、感動的な言葉の数々。さらに今年4月から公立夜間中学校が開校になり、3年生以外からもそちらに進む方々がいて一言スピーチをいただきました。
終了後、短時間マスクを外して集合写真を撮り、3年生は部屋に戻ってお別れ会をしました。
一時楽しい時間を過ごし、スタッフのアーチを通ってお別れしました。
このようにいろいろな面で、いつもと違った卒業式でした。
卒業生の言葉
初めての大きなステージで堂々と話す卒業生の姿に感動しました。全員ではありませんが、数名の言葉を掲載します。
吉野 太志
私は4年前に北見から引越してきて、自主夜間中へ入学しました。夏には雨に降られ、冬は吹雪の時には、消防の人と交番の人、ヘルパーさんや周りの人に、車イスを押してもらい、駅まで送ってもらいながら、通うことができました。学校の行事では、生まれてはじめての遠足で、手作りのお弁当をつくってもらいました。2019年には、全国夜間中学研究大会神戸大会に参加させていただき、いろんな方々の話を聞くことができました。
来年度からは、公立星友館中学校に通いながら高校を目標に頑張ろうと思います。
札幌遠友塾自主夜間中学の先生とスタッフの皆さん、4年間ありがとうございました。
原田 マリ
こんばんは、私はヨーロッパ人です。今、東ヨーロッパで起きている戦争を見て、とても悲しんでいます。私は平和な国に住むことができてとっても幸せです。遠友塾が外国人も学ばせてくれてとてもうれしいです。5年間遠友塾に通って、5年間幸せでした。
いろいろなことを学びました。日本の歴史、日本の文学、英語の歌、きらいな数学まで好きになりました。ほんとに先生たちのおかげです。
先生たちとスタッフたちの知識と教えを通じて平和をもたらしていますね。本当にありがとうこざいます。
王 敏琪
皆さん、こんばんは。私は子どもが生まれて、あまり出席していません。でも、毎週プリントを届けていただき、どうもありがとうございました。これからも、子どもと一緒に勉強を頑張ります。
H・H
私は終戦後まもなく小学生になり、赤いランドセルしょって楽しく過ごし、そのうち、弟、妹も生まれ、母も働くようになり、私は時々子守のため学校を休まねばならず、それがだんだん多くなって、両親も生活のため大変な時代で、学びたいのに休む日々ばかり。
こんな時が過ぎ、社会人となり、日々の生活の中で残念でくやしいこともたくさんありました。八十歳近くなり退職せざるをえない立場にきてどう過ごすかとなった時、息子が会社で見つけたパンフレットで、この学びの場を知り、二つ返事で入りました。
楽しくうれしく
試験もなく
立たされるなんて事もなく
幸せ一杯の遠友塾
何時までも
栄えあれ
梅澤 紀子
遠友塾に入学して4年。いろいろな事(自分の体調の事、コロナウイルスに振り回されたこと)がありました。そのつど、先生はじめ、皆様方に助けていただき、今日ぶじに卒業することができました。
人と人との繋がり、クラスメートとの絆など大切なことを学ぶことができ、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
服部 洋子
私が遠友塾に通ってうれしかったことは、先生におそわったことで、「あ〜そうか」と理解出来た時の喜び、快感。コロナウイルスで残念と思ったことは、集会の後、皆さんの歌を聞けなくなったことです。寂しいです。
遠友塾の先生、スタッフの皆様、今までありがとうございました。
藤田 恵美子
とうとうこの日が来てしまいました。正直、卒業したくない思いでいっぱいです。毎回学べることの幸せを感じていましたが、この二年間は残念な日々でもありました。
私の人生にエールをいただき、思い出もたくさんできました。まだまだ油断できないコロナ禍、そして戦争と不安だらけの世の中ですが、負けないで生き抜こうと思ってます。
遠友塾は永遠です。ありがとうございました。